「鬼は外!福は内!」と豆をまく節分は、毎年2月はじめの恒例行事です。
2021年は久しぶりに2月2日が節分となり、いつもと違った節分となりそうです。
そんな節分では、恵方巻きなどの特別なご飯を食べることがあります。
しかし高齢者には食べづらいメニューもあり、工夫して食べてもらいたいものです。
そこで今回は、節分の献立で高齢者に喜ばれるものや、注意点について紹介します!
高齢者向けの献立はどんなものにしたらいいの?
節分は豆をまく以外にも、特別なメニューを食べて一年の元気を願う行事でもあります。縁起の良い方角「恵方」に向かって太巻きを食べる、「恵方巻き」は特に有名です。
もし地元に伝わる節分料理があるなら、ぜひ高齢者に食べさせてあげましょう。
昔から伝わる伝統料理は、それだけで懐かしくて元気になれる料理と言えます。
節分料理が特にない地域でしたら、みんなが知っている恵方巻きがおすすめです。
また節分といえばお豆ですので、大豆を使った料理も加えましょう。
大豆にはタンパク質・カルシウム・鉄分など、高齢者に必要な栄養素が含まれています。毎日でも食べたい大豆を取り入れれば、節分らしく元気なメニューとなりますよ。
高齢者向けの献立で気をつけたい点は?
・恵方巻きは切って出す
恵方巻きは、1本の太巻きを恵方を向いて黙って食べきるとよいと言われています。
しかしこの食べ方は、高齢者にはおすすめ出来ない食べ方でもあります。
恵方巻きは海苔を使った太巻きですが、海苔は噛み切りにくい欠点があります。
また切れていない太巻きをかぶりつくと、飲み込みきれずに喉につまる危険もあります。
高齢者に恵方巻きを出すときは、1本そのままではなく切った状態で出すと安心です。
また1本すべてを出すのではなく、2~3切れ程度の食べやすい量を出しましょう。
・豆は柔らかいものを出す
節分では、年の数だけ豆を食べると福を取り入れられると言われています。
煎り大豆は素朴な味わいで、高齢者にとっても懐かしい味かもしれません。
煎り大豆は一つ一つは小さめですが、ややかための食べ物です。
そのため歯が悪い高齢者ですと、うまく食べられないことがあります。
また地域によっては煎り大豆ではなく、落花生をまく場合もあります。
落花生は煎り大豆よりは柔らかいですが、少し大きいため喉につまる危険もあります。
歯が悪く喉つまりしやすい高齢者へは、煎り大豆ではなく柔かく煮た大豆がおすすめです。オヤツとして出したいときは、甘納豆や甘く煮た金時豆を出しましょう。
高齢者に喜ばれるメニューは?
・太巻き、お味噌汁、イワシの煮付け
節分らしいメニューにしたいなら、恵方巻きは外せません。
恵方巻きはそのまま出すと食べづらいので、2センチ幅に切って出しましょう。
節分の厄除けとして、ひいらぎと鰯の頭を飾る地域もあります。
そこでイワシの煮付けをメニューに加えれば、厄除け効果も期待できますよ。
イワシの煮付けは、圧力鍋を使えば骨まで食べられるメニューになります。
家で作るのが難しいなら、市販の缶詰を利用するのもおすすめです。
・いわしそば
量が食べられない高齢者には、温かいそばにイワシを乗せた「いわしそば」がおすすめです。お蕎麦もまた節分に食べる料理の一つで、そばの麺は細いので喉つまりしにくい料理です。
作り方も簡単で、そばを茹でて汁を温め、かけそばを作ります。
そこに市販のイワシの煮付けを盛り付け、お好みで大根おろしを乗せれば完成です。
そばの麺は切れやすいですが、不安なら茹でたあとにはさみで切ると安心です。
イワシの煮付けはそのままだと食べづらいので、小皿を添えるのもいいですね。
・大豆とひじきの煮物
いつものメニューに節分らしい一品を加えるなら、大豆とひじきの煮物がおすすめです。柔かく煮たひじきと大豆は食べやすく、優しい味わいがご飯によく合います。
材料(2~3人前)
大豆水煮 150g
乾燥ひじき 10g
にんじん 40g(1/3本)
油揚げ 1枚
サラダ油 大さじ1
水 200cc
調味料
しょうゆ 大さじ2
砂糖 大さじ1
みりん 大さじ1
作り方
1・ひじきを水で戻し、水を切る。
2・にんじんは5mm程度の細切りにする。
3・油揚げは熱湯をかけて油抜きをして水気をしぼってから、5mm程度の細切りにする。
4・鍋にサラダ油を入れて熱し、にんじん・油揚げ・ひじきを入れて炒める。
5・大豆水煮、水、調味料を加え、汁気がなくなるまで中火で煮込んで出来上がり。
そのまま食べてもおいしいですが、卵焼きを焼くときに混ぜても美味しいです。
まとめ
節分は豆をまくことで、悪いものを追い払う行事です。
また年の数だけ豆を食べたり、恵方巻きなどを食べる行事でもあります。
節分料理は季節感が味わえますが、高齢者が食べるなら工夫が必要です。
恵方巻きは切って出す、お豆は柔らかいものを選ぶと喜ばれますよ。
高齢者とともに節分の豆まきを楽しんだあとは、特別な献立を味わいませんか?
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