節分の地域の違いって?地方ごとにご紹介します!

この記事は約5分で読めます。
スポンサーリンク

節分といえば、炒り大豆をまいて鬼退治を行う行事です。
しかし全国どこでも、同じ行事を行ってはいないんですよ。

実は豆は炒り大豆でなかったり、「鬼は外!」と言わない地域もあります。
チョコレートを食べたり、節分を行わない地域もあると聞いたら気になりませんか?

そこで今回は、節分における地域の違いについて、地域ごとに紹介します!

スポンサーリンク

北海道・東北の節分は?

北海道や東北地方の節分では、炒り大豆ではなく落花生を使います
これは北海道・東北の冬は、雪が積もる地域がほとんどだからです。

雪の上に小さい炒り大豆をまいてしまうと、まいたあとの掃除が大変です。
その点大きい落花生なら、雪や地面に落ちても見つけやすいメリットがあります。

また煎り大豆で豆まきを行う場合、まいた豆を拾って食べることはほぼありません。
しかし落花生なら、殻付きなので拾って食べられるので合理的です。

この他には、北海道の一部で、落花生と一緒に個別包装されたチョコレートもまかれています。理由は不明ですが、みんなで拾って食べられるからではないかと考えられています。

豆まきでは「鬼は外」といいますが、福島県二本松市では「鬼、外」と言います
これは領主の名前が「丹羽(にわ)」さんだったので、「鬼は外」だと「お、にわ、そと」になるからです。

関東・北陸の節分は?

関東の節分は、全国的に知られているものとほぼ同じです。
福豆は炒り大豆を使い、鬼は外!福は内!と豆まきを行います。

ただし富山・石川・福井などの北陸地方では、豆まきそのものを行わない地域があります。これは浄土真宗が地域に根付いているため、お寺の行事ではない豆まきを行わないからです。

また群馬県の鬼石地区では、豆まきの掛け声が「福は内、鬼は内」となります。
これは町の由来が「鬼が投げた石でできた」からで、よい鬼もいるので呼び込むのだそうです。

この他には千葉県の成田山新勝寺では、「福は内」のみで「鬼は外」と言いません。
新勝寺でおまつりしている「不動明王」が、常に鬼を追い払っているからです。

節分の食べ物では恵方巻きが知られていますが、関東では「けんちん汁」が食べられています。けんちん汁はお肉を入れない豚汁で、節分には大豆や豆腐を入れていただきます。

節分の食べ物では、長野県の信州地方ではおそばも食べられています。

関西の節分は?

関西は古い歴史があるため、節分も関東では見られない特徴があります。
一番有名なのが「恵方巻き」で、大阪が発祥の地だと言われています。

恵方巻きは元々「丸かぶり寿司」と呼ばれていた太巻きで、一本を黙って食べきるルールがあります。食べるときにはその年ごとに決まった「恵方」を向き、食べきると願いが叶うそうです。

恵方巻き以外では、イワシも食べられています。
これは「柊鰯(ひいらぎいわし)」の風習と、深い関係があります。

柊鰯は関西で広く飾られている節分飾りで、焼いた鰯の頭と柊の枝を組み合わせたものです。鰯の匂いと柊のトゲで鬼が逃げていくため、節分にイワシを食べるようになりました。

京都では、4つのお寺・神社をお参りする「四方参り(よもまいり)」を行います。

四方参りは、吉田神社・八坂神社・壬生寺・北野天満宮をお参りする風習です。
これは節分の夜に、鬼が京都御所に入り込むのを防ぐ言い伝えからきたものです。

鬼は最初に吉田神社に入ろうとしますが追い払われ、八坂神社・壬生寺と追い回されます。最後に北野天満宮で封じ込められ、京都は守られるそうです。

ここから4つのお寺・神社をお参りすると、よい一年が過ごせると言われています。

中国・山陰・四国の節分は?

恵方巻きが全国的に広まったのは、広島のセブンイレブンが売り出したからです。
大阪の「丸かぶり寿司」を元に、セブンイレブン舟入店で1989年に売り出したのがきっかけです。

恵方巻きという名称も、セブンイレブンで売り出した時に名付けられました。
今では全国的な食べ物となったのは、面白いですね。

恵方巻き以外の食べ物では、島根県出雲地方でソバが食べられています。
また山口県では「大きいものを食べると縁起がよい」ことから、クジラも食べられています。

この他には四国で、節分にこんにゃくを食べる風習があります。

九州・沖縄の節分は?

宮崎県や鹿児島県では、福豆に落花生を使います。
これは落花生の生産地だからで、地元のものを使って厄払いをしています。

独自の文化を持つ沖縄では、節分はそれほど盛んではありません。
その代わり、旧暦12月8日に「鬼餅(ムーチー)」という行事が行われています。

鬼餅ではお餅をご先祖様にお供えしたり、天井から縄でつるしたりします。
また餅の煮汁を玄関にかけながら、鬼は外と言います。

旧暦12月8日は今の暦の1月はじめ頃なので、本州より早い節分と言えます。

また2月の節分には、波上宮(なみのうえぐう)で、節分会が行われています。
節分会では。鬼ではなく獅子舞が登場して邪気を払うというのは、他とは違う風習ですね。

まとめ

節分は豆をまくイメージがありますが、北陸や沖縄では行わないことがあります。
豆まきの福豆も、北海道などでは落花生を使うことが多いんですよ。

関西では柊鰯を飾ってイワシを食べることが多く、四国ではこんにゃくが食べられています。
恵方巻きは大阪が発祥の地ですが、広まったきっかけは広島のセブンイレブンです。

このように節分は地域によって違いがあるので、一度友人・知人に聞いてみませんか?

▼関連記事 節分にぴったりのサイドメニュー、ご紹介します!

▼関連記事 節分の装飾を手作りしよう!簡単な作り方も紹介!

▼関連記事 節分にさんまを食べるって本当?おすすめレシピも知りたい!

▼関連記事 節分にぜひ食べるべき、手巻き寿司のレシピを紹介!

▼関連記事 節分にそばを食べる地域はどこ?由来も知りたい!

▼関連記事 節分の献立で高齢者に喜ばれるものは?注意点も知りたい!

コメント

タイトルとURLをコピーしました