節分には豆をまく以外にも、節分ならではの料理を食べる風習があります。
太巻きを黙って食べきる恵方巻は特に有名で、今では全国的な料理となりました。
節分料理は恵方巻以外にもあり、地方によっては節分にさんまを食べる風習があります。なぜ節分にさんまをたべるのか、どんな食べ方をするのか気になりませんか?
そこで今回は、節分にさんまを食べる理由や、おすすめのレシピを紹介します!
節分にどうしてさんまを食べる?
三重県などの一部地域では、節分にさんまを食べる風習があります。
さんまを食べる理由ですが、節分の鬼ばらいが関係していると考えられます。
節分は毎年2月はじめに、鬼ばらいをおこなう行事です。
2021年は2月2日が節分で、豆まきも鬼ばらいのために行っています。
豆まき以外の鬼ばらいの風習に、柊鰯(ひいらぎいわし)というものがあります。
これはひいらぎの枝と焼いたイワシの頭を飾って、鬼が寄ってこないようにするものです。
焼いたイワシの頭を使うのは、焼いた匂いを鬼が嫌うからです。
ここから節分にイワシを食べて、鬼ばらいとする風習も生まれました。
節分にイワシをたべる風習は、西日本や東海地方を中心に行われています。
そのなかで色々な魚が取れる三重県などでは、さんまを食べる風習となったんですよ!
節分におすすめのさんまレシピ
さんまといえば塩焼きですが、節分らしい素敵なレシピを紹介します!
・簡単さんまそば
そばは節分料理のひとつで、イワシを乗せた節分そばを食べる地方もあります。
食欲がない時でもおそばは食べやすく、みんなに喜ばれるメニューとなります。
材料(2人前)
ゆでそば(袋入り) 2袋
さんま蒲焼き缶 1缶
長ネギ 約5cm
かまぼこ 4切れ
めんつゆ(2倍濃縮) 200cc(1カップ)
水 600cc(3カップ)
作り方
1・長ネギは小口切りにする。
2・そばは袋の指示通りに茹で、その間にめんつゆと水を温める。
3・器にゆでそばを盛ってめんつゆをそそぎ、さんま蒲焼き缶とかまぼこを乗せる。
4・お好みで長ねぎをちらして完成。
さんま蒲焼き缶は味がしっかりしているので、おつゆは薄味にすると食べやすです。
お好みで大根おろしや、梅干しを添えてもおいしいです。
・さんま入り恵方巻
恵方巻は7種類の具材を入れた、太巻きです。
今回はさんまなど5種類の具材で作る、巻きやすい恵方巻きを紹介します。
材料(3本分)
ご飯 2合
焼き海苔 3枚
ほぐしたさんま蒲焼き缶 1缶
かにかま 10本
きゅうり 1本
市販の厚焼きタマゴ 1パック
桜でんぶ 適量
米酢 40cc(大さじ2と2/3)
砂糖 大さじ2
塩 小さじ2
米酢・砂糖・塩は、先に混ぜておくと作りやすいです。
作り方
1・ご飯は普通の水量で炊き、米酢・砂糖・塩を混ぜる。
2・きゅうりは塩をまいたまな板の上でころがして板ずりをし、水洗いをしてから縦4等分に切る。
3・厚焼きタマゴはキュウリと同じぐらいの太さに、縦長に切る。
4・ご飯を3等分し、すまきに広げた海苔の上に均等に乗せる。
5・4の中心部に、さんま・かにかま・きゅうり・厚焼きタマゴ・桜でんぶを乗せる。
6・すまきを手前から持ち上げ、ぐるりと海苔を巻いてしばらく置く。
7・海苔がしっとりしたらまきすを外し、両端を切りそろえて完成。
恵方巻は海苔が噛み切りにくいので、食べるときは無理せずゆっくり食べましょう。
・簡単!さんまの炊き込みご飯
簡単だけど美味しく出来るさんまの炊き込みご飯は、忙しい人にピッタリです。
材料(2合分)
米 2合
さんま蒲焼き缶 1缶
水+蒲焼き缶の汁 2合炊きのメモリ分
醤油 大さじ1
酒 大さじ1
生姜千切り 10g(1かけ分)
作り方
1・米をといで30分程度吸水させる。
2・炊飯器に米・水・醤油・酒・生姜・ほぐしたさんま蒲焼き缶を入れて炊く。
3・炊き上がったらよく混ぜて完成。
お好みで白ごまと、小口切りにしたネギを散らしてもおいしいです。
・さんまの南蛮漬け
揚げたさんまを甘辛い液につけた南蛮漬けは、ご飯が進む一品です。
材料(3~4人前)
さんま 4尾
小麦粉 少々
塩・こしょう 少々
油 適量
タマネギ 1/2個
パプリカ 1個
お酢 100cc
砂糖 大さじ1
塩 小さじ1/2
醤油 大さじ1
赤唐辛子 1/2本
作り方
1・さんまは三枚におろしてから三等分し、塩・こしょうをふってから小麦粉をまぶす。
2・タマネギは薄切りに、パプリカは薄く輪切りにする。
3・ボウルに調味料を入れて混ぜ、2を漬ける。
4・さんまを油で揚げ焼きにし、3の調味液に漬けて1時間ほど置いて完成。
辛いのが苦手な方は、赤唐辛子を抜いて、代わりに赤唐辛子をひと振りしましょう。
まとめ
節分では魚の頭を飾ったり、魚を食べることで厄払いを行う地域があります。
食べる魚はイワシが一般的ですが、さんまを食べる地域もあるんですよ。
さんまは秋から冬にかけてが旬で、塩焼きにするとおいしい魚です。
節分料理では塩焼きのさんまもおいしいですが、せっかくなのでひと工夫加えたいものです。
節分に食べる恵方巻の具にしてもいいですし、炊き込みご飯やおそばの具にしてもおいしいです。節分にはさんまを食べて、鬼をよせつけない一年にしませんか?
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