いまさら聞けないひな祭りのうんちく6選!子供に教えたい!

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3月3日は、女の子のお祝いであるひな祭りを行う日です。
ひな人形をかざり、ハマグリのお吸い物や菱餅を食べてお祝いします。

女の子がいる家庭なら欠かせないひな祭りですが、なぜ3月3日なのか知ってますか?
ひな人形にも不思議な秘密がありますし、知ってるようで意外と知らない事が多いんですよ。

そこで今日はひな祭りの楽しいうんちくを、6つ紹介します!

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ひな祭りが3月3日なのはどうして?

ひな祭りが3月3日なのは、中国から伝わった「上巳の節句(じょうしのせっく)」が元になっているからです。

中国から日本に伝わった風習に、「節句(せっく)」というものがあります。
節句とは季節の節目に行事を行う風習で、その一つが3月3日の上巳の節句でした。

上巳の節句がひな祭りとなったのは、厄払いと女の子の人形遊びが一緒になったからです。

上巳の節句がいつから行われているのかははっきりしませんが、平安時代には既に行われていました。平安時代の貴族の女の子が「ひいな(雛)遊び」という、人形遊びを楽しんだという記録が残っています。

また上巳の節句には、けがれや悪い運気を紙人形に移して川に流す風習もありました。
現在もこの風習を行う地域があり、「ひな流し・人形流し」と呼ばれています。

貴族の子の「ひいな遊び」と紙人形を川に流す風習が合体して、ひな祭りと呼ばれるようになりました。

ひな人形を飾るようになったのはいつから?

ひな祭りで人形を飾る風習が一般的になったのは、江戸時代になってからです。
江戸幕府が節句は祝日と決めたことで、3月3日の上巳の節句が一般的になりました。

江戸時代に入ると人形づくりの技術が発達し、遊ぶ人形から飾る人形へと変わっていきました。

また当時の天皇や宮中をモデルにした、豪華なひな人形も作られ広まっていきます。
ここからひな人形は嫁入り道具の一つとなり、今でも代々受け継がれている者があるほどなんですよ。

お内裏様とお雛様ではない?

歌にも歌われるお内裏様(おだいりさま)とお雛様(おひなさま)は、実は正しい名前ではありません。

正しくは、お内裏様は「男雛(おびな)」で、お雛様は「女雛(めびな)」と呼びます。

男雛・女雛の飾る位置ですが、関東では向かって左側に男雛・右側に女雛を飾ります。
関西では向かって左側に女雛・右側に男雛を置きますが、これは天皇の立ち位置が影響しています。

昔の日本では、身分の高い方を左側に配置するのがマナーという考え方がありました。
そのため天皇である男雛は、正面を向いた時に左側になる、向かって右側に配置していました。

しかし西洋では男性は女性の右側につくマナーがあり、天皇家もそのルールを取り入れました。

ここから現在では、正面を向いて右側になる、向かって左側に男雛を置くようになりました。

関西の置き方は昔ながらのマナーで、関東の置き方は明治以降のマナーなんですよ。

ひな人形を片付け忘れても結婚は遅くならない

ひな人形は3月3日を過ぎたらすぐにしまわないと、結婚が遅くなると言われたことはありませんか?

この考え方は昭和のはじめ頃に生まれた迷信で、使ったら片付けるという「しつけ」から生まれました。

ひな人形を片付けるタイミングですが、汚れを防ぐためにもできれば早いほうが安心です。

天気の良い日に少し外にだして湿気を逃してから、ホコリをはらってやさしくしまいましょう。

ちなみにひな人形を飾るタイミングは、節分の翌日である立春から2月中旬がよいと言われています。

またひな祭り前日に出すのは「一夜飾り」となり、お葬式のイメージに繋がって縁起が悪いので避けましょう。

ひな祭りでハマグリのお吸い物を食べるのはなぜ?

ひな祭りにはハマグリのお吸い物を食べますが、これは縁起がよいと言われているからです。

ハマグリは二枚貝で、向い合せでくっついた貝同士は、驚くほどピッタリとくっつきます。

しかし他のハマグリの貝をあわせても、ぴったりとはくっつきません。
そのためハマグリは「良縁に恵まれる」縁起物となり、ひな祭りに食べられるようになりました。

菱餅の色はどうして三色なのか

ひな祭りのお菓子に欠かせない菱餅が三色なのは、縁起をかついでいるからです。

菱餅は緑・白・桃色(赤)に色付けしたお餅を、ひし形に切って重ねたお菓子です。
順番は下から「緑・白・桃色」か、「白・緑・桃色」となります。

菱餅の色のうち、白は雪をイメージしています。
白い餅の中に、長寿のご利益がある菱の実をいれて健康を願います。

菱餅の桃色は、魔除けの効果がある「桃」をイメージしています。
色付けには解毒作用がある、くちなしの実が使われていました。

菱餅の緑は春の緑のイメージで、厄除けのご利益のあるよもぎで色付けしています。
元々は「母子草」を入れてましたが、「餅を作るのに母と子をつぶすのはいけない」とよもぎに変わりました。

まとめ

ひな祭りにはひな人形をかざりますが、元々は人形を川に流して厄払いとしていました。

今もひな流しとして行事を行う地域があるので、一度体験したいですね。

ひな人形といえば関東と関西で飾り方が違いますし、その由来にも驚かされます。
またひな祭りに食べるハマグリや菱餅に、女の子の幸せを願う由来があるのも素敵です。

3月3日のひな祭りにまつわるうんちくを覚えて、ひな祭りの話のタネにしませんか?

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