ひな祭りの飾り物といえばひな人形ですが、伊豆・山形・福岡などではつるし雛を飾ることがあります。
ちりめんで作った人形を吊り下げるつるし雛は、手作りのぬくもりが魅力的です。
ちりめんで作るつるし雛を作るのは難しいですが、折り紙や紙粘土なら簡単に作れます。
親子で作って吊り下げれば、いつもと違ったひな祭りになりますよ。
そこで今回は、ひな祭りに飾りたいつるし雛の、手作りで簡単な作り方を4つ紹介します!
プリントして作るつるし雛
もし家にプリンターがあるなら、プリントして切って作るつるし雛はいかがですか?
その他に必要なものもハサミや糸など家にあるものばかりなので、いつでも作れるのも魅力的です。
基本的な作り方は、次の通りです。
1・サイトにあるプリント素材を、プリントアウトする。
2・説明書の通りに切り離し、組み立てる。
3・太めの糸や毛糸を通して完成。
できるだけ簡単に作りたいなら、キヤノン「クリエイティブパーク」にあるつるし雛がおすすめです。
・モビール(桃の節句)
モビールは天井から吊るす飾り物で、天秤のようにバランスを取る特徴があります。
今回は天秤のようにしないで、一直線になるように吊るしてつるし雛にしましょう。
つるし雛飾り
こちらのつるし雛はひな人形や菱餅を組み立てる、本格的なものです。
立体的なつるし雛ができるので、たくさん作ってひな祭りを盛り上げましょう。
紙皿で作るつるし雛
ひな祭りのパーティーでは、紙皿があると便利です。
そこでパーティー用の紙コップを貰って、簡単つるし雛をつくりませんか?
材料(つるし雛ふたつ分)
紙皿 (できれば白いもの) 3枚
毛糸 30cm程度のものを2本
和柄の折り紙か千代紙 3~4枚
緑とピンクの折り紙 1枚ずつ
この他に、糊またはテープ、カッターと定規、ペンを用意してください。
作り方
1・紙皿2枚を八等分にしたものを、合計12枚作る。
2・曲線部分で貼り合わせ、ひし形にしたものを6枚作る。
3・ひし形6枚のうち、緑とピンクに色付けしたものを2枚づつ作る。残り2枚は白いままにする。
4・もう一枚の紙皿を四等分し、2枚分の片側に和柄の紙をちぎって貼り付ける。
5・残りの2枚は角が顔・曲線が体に見えるように、曲線から1/3ぐらいまで和柄の紙をちぎって貼り付ける。
6・角側に顔を書いて、お内裏様とお雛様にする。
7・余った紙皿は、梅の花に切って色を塗ったり、三角形に切って和柄の紙を貼り付ける。
8・毛糸の上から5センチぐらいの部分に、お内裏様と和柄の紙を貼った紙皿ではさんで糊付けする。
9・もう一本の毛糸も、お雛様と和柄の紙を張った紙皿を挟んで糊付けする。
10・3センチ程度間をあけて、ひし形や三角形・梅を貼り合わせて完成。
貼り付けるときは、ひし形とひし形の間に三角形や梅の花を挟むようにすると、きれいに見えます。
折り紙で作るつるし雛
最近では100円ショップでも、カラフルでかわいい折り紙が売られています。
折り紙でかわいいお雛様や菱餅を作って、つるし雛を作りましょう!
まずは、簡単なお雛様の作り方を紹介します。
1・折り紙を三角になるように半分に折ってから開き、折った線が横になるように置く。
2・左側三分の一を縦に折り、その上に重なるように右三分の一を縦に折る。
3・1の折り線を山折りにしてから顔を書く。反対側の顔の部分は下に折り下げる。
4・山折にした部分の中心部にV字型の切れ込みを入れ、糸を通す。
5・内側に通した糸をテープで固定してから、挟むように糊付けして完成。
2で折った部分は着物の「右前」になりますが、逆に折ると「左前」になってしまいます。
左前は亡くなられた方に着せる「死装束」なので、間違えないようにしましょう。
次に、ひな祭りに欠かせない「菱餅」の折り方を紹介します。
1・折り紙を三角になるように半分に折ってから開き、折った線が横になるように置く。
2・下の角を真ん中の線に合わせるように折り上げる。
3・2で出来た下の角を、真ん中の線に合わせるように折り上げる。
4・上下逆にしてから2と3を繰り返し、表に返せば菱餅の完成。
5・緑・白・赤の折り紙で菱餅を折る。
6・下から緑・白・赤で重ね、糊でめたら三段重ねの菱餅の完成。
つるし雛にする時は、菱餅を2セット作り、糸を挟むようにして菱餅を貼り付けましょう。
紙粘土で作るつるし雛
紙粘土は扱いやすく、子供から大人まで楽しく作れるアイテムです。
100円ショップには「軽い紙粘土」があるので、つるし雛を作ってみませんか?
・用意するもの(つるし雛2~3本分)
軽い紙粘土(白) 1つ
緑・黄色・赤の絵の具
太めの毛糸 30cm程度
花形などの型抜き
ゼムクリップまたは安全ピン
・作り方
1・紙粘土を使いたい分だけ取り分け、絵の具を少量付けて混ぜて淡く色づける。
2・色付けした粘土を1センチ程度の厚みに伸ばし、花柄の型抜きで抜き取ったものを10個程度作る。
3・緑・クリーム色・ピンクの紙粘土を薄くのばし、ひし形に切って重ねて菱餅をつくる。
4・花形の紙粘土と菱餅の紙粘土に、ゼムクリップまたは安全ピンを埋めて乾燥させる。
5・緑・クリーム色・ピンクに色付けした紙粘土を直径2センチ程度に丸めたものを30個程度作る。
6・5にゼムクリップまたは安全ピンを埋め乾燥させる。
7・毛糸に2~3センチ間隔で、しっかり乾燥させた4と6を結べは完成。
埋め込む安全ピンなどは、頭の部分が少し見えるようにするのがつるしやすくするコツです。
腕に自信がある方は、紙粘土でお雛様を作って吊るしましょう。
まとめ
つるし雛は「さげもん」「傘福」とも呼ばれる、ちりめんで作る縁起のよい飾り物です。
長寿を願った桃や魔除けの「猿っ子」、薬袋をかたどった三角などを吊り下げて楽しみます。
今回紹介したつるし雛は、子供から大人まで簡単に楽しく作れるものばかりです。
ひな人形と一緒に飾れば、かわいいスペースが作れそうですね。
今年のひな祭りはつるし雛を手作りして、素敵な時間を過ごしませんか?
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