出産前は、心も体も健康だったにも関わらず産後うつになってしまい悩んでいる女性が多くいます。
産後うつは、早めにケアをすることで回復の速さや症状が大きくなることを防げるため、少しでもいつもと違うと感じた方は、産後うつ症状のチェックをすることをおすすめします。
産後うつではないか、今回紹介するチェックリストに基づいて確認してみましょう。また、症状や改善治療法についても解説していきます。
チェックリストの結果によって今後の生活や夫婦間の関係性の見直しに役立てていただけると幸いです。
早めに確認しよう!産後うつのチェック項目
一般に広く使われている、産後うつのチェック項目ですので、過去7日間に感じたことにチェックして下さい。
- わけもなくイライラして気持ちが落ち着かない
- 気分が落ち込んで涙が出てくる時がある
- 考えがまとまらず、家事が手につかない
- 以前は好きだったものを楽しめなくなった
- 寝つきが悪く寝れない、または普段以上寝てしまう
- 食欲がなくなった、または、暴食するようになった
- 赤ちゃんや夫につらく当たってしまうようになった
- 何もかも自分が悪いと考えてしまう
- 漠然と不安を感じる
- 他人との交流を避けたくなった
- 頭痛や動悸、息苦しさ、肩こりなどを感じる
チェック項目に多く該当した場合、出産した病院や心療内科に相談しましょう。
産後うつの状態の可能性が非常に高いと言えます。また、1つでも該当した場合、軽度の産後うつかもしれません。
産後うつの症状が現れる時期は?
産後1ヵ月以降に自身の周りの状況も落ち着いてきて、家族も徐々に通常の生活に戻っていきます。
そのような時期に、急に産褥期の無理がたたって、心身ともにエネルギーが不足して、産後うつの症状が現れ始めます。
これは、個人差もありますが、本格的に育児に取りかかり、心身ともに疲れが出てきたり、失敗や不安などからうつの症状に繋がっていきます。
産後うつになりやすい人の傾向
赤ちゃんのお世話、家事、家族との関りなど、すべてを理想通りに完璧にこなそうとすると返って電池が切れてしまうものです。
また、心配症の人があらゆることに敏感に考えすぎてしまい、産後うつに陥ってしまうパターンもあります。
周りにサポートする人がいない人だけでなく、頑張りすぎる、期待に答えたい、理想のママ像がある方などは、注意が必要だと言えます。
産後うつになりやすい人の原因
こういった産後うつの代表的な原因につきまして、以下の5つが挙げられます。共通する点がある場合、産後うつになる原因となるため対策が必要です。
①過去、うつ病にかかったことがある。
(または、過去の妊娠中に産後うつにかかったことがある。)
②家族にうつ病になったことがある人がいる。
(もしくは、現在進行形でなっている人がいる。)
③周囲(家族や友人が近くにいないなど)との関係が希薄。
(家族や友人が近くにおらず、周囲の人間関係が希薄で孤立している。)
④経済上の不安がある。
⑤家族とうまくいっていない。
1つでも当てはまる場合、産後うつの原因となる要素をもっているため、解決することをおすすめします。
産後うつの改善方法
産後うつの改善方法について、個人差がありますが自然に治る方もいるので、早期に主治医、旦那さんなど味方になってくれる方に相談することが大切です。
チェック項目の当てはまった内容についてなにが不安なのか、どんなことがストレスなのか考えて見ましょう。
子供に対するストレスなら一時保育など利用し、ひとりの時間を作ったり、旦那さんに代わってもらうなど対策できます。
経済的不安であれば、市町村での窓口で相談も可能です。子供に対する助成金や育児中のママの職業支援についてなど紹介してくれます。
原因がわからない場合やなにも行動する気分にならないときは、病院でカウンセリングをおすすめします。
ひとりで抱え込むことが一番症状を悪化させるので必ずだれかにSOSを出しましょう。
病院で治療を受けよう
上記で自然に治癒する方もいると述べましたが、それとは別に、どういった場合に病院を受診する必要が出てくるのでしょうか。
2週間以上、いつもとは様子がおかしいと家族が感じる、ご自身で体の状態や心身の状態や心の状態がいつもと違うと感じた場合は受診してください。
2週間というのはあくまでも目安ですので、自身が辛いと思うのであれば、我慢するのではなく、相談ベースで受診してみるのも1つの手です。
受診する病院についても、主産した病院や女性の産後サポートをしている保健師、または心療内科やメンタルヘルスケアの専門医などがあります。
自宅からの通院距離や場所も考慮しながら、出産した病院の主治医にこだわることなく自身の負担を軽減できる治療先にしましょう。
最後に
いかがだったでしょうか。今回の記事では、産後うつについてご紹介してきました。心の病は、なかなか気づきにくいことが多いです。
単にストレスとひとくくりにするのではなく、産後うつの症状や危険性をしっかり知りましょう。
個人差によることが多いからではありますが、少しでも症状を緩和していけるよう、身近な相談相手とのコミュニケーションを普段からとるように心がけましょう。
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