アウトドア人気が高まるなか、特に人気度を上げているのがキャンプです。
なかでもひとりでキャンプに出かけるソロキャンプ人口が増加し、テントをはじめとしたキャンプギアの売上が伸びています。
キャンプに最も欠かせないのがテントですが、ひとりキャンプシーンでもそれは例外ではありません。
山に行って食って寝るだけだからできるだけ安いものを、と考えがちですがキャンプ経験者の私からするとそれはちょっと要注意です。
ひとりで行くキャンプだからこそ、快適にそして安心安全にキャンプを楽しむためにはテントにこだわってほしいところです。
ひとりキャンプのススメとしてテントにこだわるべき理由とチェックポイントをご紹介していきます。
キャンプに天候の変化はつきもの!テントのスペックは要チェック
山の天気は変わりやすい、と言われるようにキャンプに急な雨、強風はつきものです。出発前は晴れていても現地に着いたら風が強く吹いているなんてことも。
山や山の麓は風が強く、急な雨が降る確率も非常に高いです。
そんな時、とりあえずで買った簡易的なテントではひとりキャンプを乗り切ることはできません。
安全に楽しくひとりキャンプをするにあたってテントのスペックは要チェックです。もしテントに故障が起きてもひとりでは友人と助け合うこともできません。
居住空間の広さ、ひとりで設営できる範囲のものかなどチェックすべきポイントはいくつかあります。
なかでもしっかりみておいて欲しいのは耐水圧です。どこまでの水量に耐えられるかというものですが、目安は耐水圧1,500㎜以上とされています。
これを下回ると長時間の雨に耐えられず、最悪テント内に浸水というケースも避けられません。
山の上でキャンプをしていた場合、万が一夜に浸水が起きても明け方まで麓には下りられないと思います。
キャンプ初心者にありがちなのが、とりあえず最初だから安いもので一通り揃えたいという考え方です。
私自身もそうでしたがこれは結構危険です。安いものは公園でのピクニックやバーベキューなどのレジャー用であることが多くキャンプを想定されていません。
キャンプでの使用は意外とテントを消耗するものなので、雨風を耐え凌ぐだけの耐久性が強いものをおすすめします。
もちろんこれらが安く手に入れば良いですが、あまり低価格にこだわりすぎて、結局すぐに買い替えとなってはコスト的にも非効率です。
少々高値が付いていたとしてもスペックさえ間違いないものであれば購入を検討した方が賢明です。
ひとりキャンプの過ごし方で選ぶテントタイプが変わってくる
ひとりキャンプで食って寝ると言っても、どのような過ごし方をするか、というポイントも重要です。
食事は自分で作るのか、ありあわせで済ませてとにかく居住空間にこだわるのかなどひとりキャンプのテーマや好みでテントのタイプを選んだ方がベターです。
例えばキャンプサイトで自炊をする場合はタープという寝室とは別の空間がある2ルーム型のテントは必須だと思います。
前述の通りキャンプでの天候の変化はつきものです。
食事を作っている最中に雨が降ってきたり、急な強風に煽られたりすることもあるので雨風を凌げる2ルーム型は快適に過ごすことができます。
逆に自炊はせずに食事をありあわせで済ませ、とにかくリビングスペースでの時間を楽しむのであればドーム型やティピー型がおすすめです。
特にドーム型は中のスペースが十分で自分だけの時間、自分だけの空間という雰囲気が楽しめます。
キャンプ好きには狭い場所が好き、完全個室の雰囲気が好きという方が多いので、このような好みがある方にはドーム型は非常におすすめです。
このようにひとりキャンプの過ごし方で適したテントのタイプが変わってきます。
現地でどんな時間を過ごしたいか、どんな楽しみ方をしたいのかをイメージした上でテントを選んでみてください。
ひとりキャンプの経験やレベルに合わせて最適なテントを
最後に重要なのはキャンプの経験やレベルに合わせて選ぶテントのタイプが変わってくることです。
テントのタイプにはドーム型、2ルーム型、ティピー型などいくつかのタイプがありますが、設営しやすいものや難しいものがあります。
ひとりキャンプですから当然設営は基本的に自分ひとりですることになります。
初めてのキャンプでいきなり設営が難しいテントを選んでしまうと最悪の場合、テントの設営ができなかったり、できた頃には真夜中だったなんてこともあります。
自分が初級、中級、上級どれに該当するかを判断して最適なテントを選ぶことが重要です。
初心者の方にはドーム型がおすすめです。ドーム型の一番のメリットは設営が簡単で一人でも楽に設置できる点です。
パーツ毎に広げてポールを差すだけで簡単設営が可能なテントが多いので、どのテントにしようか迷ったときはまずドーム型を選んでおけば失敗がありません。
キャンプに慣れてきたらティピー型もおしゃれです。三角のタイプのテントは見た目も可愛くてキャンプサイトで人目を惹きます。
テントが並ぶサイトでは自分のテントも分かりやすいというメリットもあり、高身長の男性もテントの中で真っ直ぐ立てるという点も嬉しいポイントです。
ドーム型に比べるとやや設営のしやすさは劣りますが、ポールを一本立てるだけのタイプもあるので極端に難しい工程もありません。
ドーム型で経験を積み、一通り慣れてきたらティピー型に乗り換え、もしくは使い分けをするのも楽しいと思います。
レベルに応じて設営の難易度が変わってくるので、この点もテント選びの判断材料にしてください。
ひとりキャンプでもテント選びは超重要。自分に合ったテント選びを。
キャンプの必須アイテムになるテントですが、やはりここはこだわりたいポイントです。
キャンプで一番過ごす時間が長くなるのはテントの中ですから、テント=寝室というイメージを持っておくと分かりやすいと思います。
どんな寝室が過ごしやすいか、リラックスできるか、快適か、インテリアやレイアウトを考える時と同様にテントも慎重に選ぶようにしてください。
スペック相応の値段がする場合もありますが、とにかく安いもの、ではなくひとりキャンプを充実させるためにしっかりと吟味することをおすすめします。
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